なんといっても特徴は
"熱によって変形する独KRAIBURG TPE社製高品質TPE(熱可塑性エラストマー)採用"
というところでしょう。
人間の体温によって変形することで、装着してからより人それぞれの耳穴の形状に馴染み、
よりフィット感が向上するということですね。
装着してから5分ほどで、変形することによりよいフィット感を得られるようです。
実際に届いて、
「完全ワイヤレスイヤホン専用」となかなか盛大に記載されていて、
ワイヤレスイヤホンを1つも所持していない私は一瞬面食らいました。
が、ワイヤレスでも有線でもイヤーピースに変わりはない(はず)と自分に言い聞かせ、正気を取り戻しました。
私が今回購入したのは、MS・M・MLの3サイズがそれぞれ1ペアずつ入っているものです。
3サイズが1ペアずつ、つまり6個入って約3,000円・・・
高いですね。JVCのスパイラルドット級に高いですね。
嫁には300円と言ってありますが、もし実際は3,000円だとバレたら、
「そんなもんに3,000円も出すくらいなら肉でも食べに連れていけ」と怒られそうです。
箱から出すとプラスチックケースで守られています。
潰れたりしないようにですね。
早速使ってみたいと思います。
実際に触ってみると、Fenderの「SureSeal Tips」シリーズのように「ペタペタした粘着感」があります。
「SureSeal Tips」も熱可塑性エラストマーを使用したイヤーピースということで、
基本的に少なくとも考え方は同じなんだと思います。
粘着感の強さとしてはFenderの「SureSeal Tips」シリーズと同等か・・・、
若干「XELASTEC」のほうがサラッとしている・・・ような??
Fenderの「SureSeal Tips」。こちらはよりしっかりしたプラスチックケースに入っています。 |
実際に使用して総合的に感じたことは、
基本的に音の輪郭がしっかりと出るようになり、余分な響きや膨らみが抑えられることで、
定位感や音場感も増すと思います。
1.旧ブログから含めてもあまり登場しないMotherAudio「ME8」です。
ちょっと私には輪郭の締まりが甘くて、モヤっとだらっとした印象が強く、正直ほとんど手にすることが
なくなっていたイヤホンですが、この「ME8」と「XELASTEC」を合わせたら
改善されないかと試してみました。
これまでは写真のようにこれもお気に入りのイヤーピースである、
audio-technicaの「SOLID BASS」を使用していました。このイヤーピースも輪郭をキュッと
締めてくれるイヤーピースですが、それでもまだ緩いなと感じていました。
変更した結果、確実に良くなったと思います。
輪郭がキリっと引き締まり、ダイナミックだライバーらしい豊かな低域に中高域が飲まれなくなりました。
ただ・・・写真のようにこのイヤーピースにするとビジュアル的にはとんでもなく地味になります。
まぁ・・・耳に入ってしまう部分ですしいいんですが・・・
2.大好きVictor「HA-FW10000」です。
これまたビジュアル的には地味ですね。
元々はradiusの「DEEP MOUNT EARPIECE」で運用していました。
このイヤホンはお気に入りなだけあって、「より良くならないか」といつも試行錯誤する対象なので、
イヤーピース遍歴も結構多いです。
JVC「スパイラルドット++」
↓
audio-technica「SOLID BASS」
音の輪郭を締め、スパイラルドット++だと広がりすぎだった音を
適度にセンターに寄せてくれるのが気に入って採用
↓
Symbio Eartips
音が明るくコントラストが強く鮮やかになる印象で採用
でも上記SOLID BASSと併用な感じで運用
↓
radius「DEEP MOUNT EARPIECE」
SOLID BASS + final「シルバーコートケーブル」だとちょっとエッジが立ちすぎ。
SOLID BASS単体と+シルバーコートケーブルのちょうど間くらいの
エッジ感だったらなぁ・・・と思っていたのだが、まさにそのくらいのエッジ感を
得られたので採用。
と覚えているだけでも少なくともこれだけはあります。
それだけの変遷を重ねてきたので、それなりに私自身の好みに照らして、イヤーピース面でも
追い込んできているわけですが、「XELASTEC」でもいい味を出してくれました。
radius「DEEP MOUNT EARPIECE」も適度に輪郭を引き締めてくれるのが良くて選択していたんですが、
さらに1歩進んで引き締めてくれます。
広いホールでボーカルが静かに歌うLiveものの、「広い空間にポツン感」のリアリティは
非常に好きな音場表現です。
ただ、ちょっと締めすぎて、音が全体的に細く、そして遠くなりすぎることもなくはないか?
という気がしていて、悩みどころです。
こちらも同じく輪郭を引き締めてくれ、いい味を出してくれます。
ただ、このイヤホンは現状final「Eタイプ」のSサイズで運用しているように、
Sサイズ以下の小さめイヤーピースのほうがしっくりくるので、
今回購入した中で一番小さいMSサイズでも少々大きく、まだ改善の余地ありです。
より小さいサイズも購入して改めて試したいと思います。
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【追記】2020/7
早速より小さいサイズのXELASTECも購入して試してみました。
やはりこのイヤホンに関しては、私にはSサイズ相当のほうが
しっくりきます。
で、実際に使ってみてですが、やはり輪郭を引き締め、
より音場感、立体的な表現・再現力が増す気がします。
HA-FW10000との違いとして、このM5-12Dのほうが音が近いというものが
あったのですが、このイヤーピースにすることで音は1歩下がります。
違い・バリエーションという意味ではちょっと考えるところもなくもないですが
全体的にはこのイヤーピースにしてさらに良くなったと思います。
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4.装着写真撮ってませんがNoble audioの「M3」でも試しました。
良くなるのでは?という推測があったわけではないのですが、
より中域に立体感、存在感が増せばなと思って一応試してみました。
デザインや装着感は気に入っているので、是非とももう少し好みに近づけたいと思っている
1本です。
が、うーん・・・ちょっと違いますね。
より表現が細くなり、狙ったベクトルとは逆にいってしまったでしょうか。
もっとサイズを検討したいというものもありますが、フィット感に関しては良好です。
粘着力によって耳内で非常にグリップ力があるので、安定性は抜群です。
フィットさせているつもりが、長時間使用しているとずれてくる or 外れてくるという経験が
ある方も多いと思いますが、そんな心配はしなくて良さそうです。
最後に、装着前と装着後のイヤーピースの形状を比べてみました。
装着後は約10~15分ほど装着した後の写真です。
左が装着前で、右が装着後です。
とんでもなく分かりにくいと思いますが・・・
装着後は楕円がより扁平になり、そこまで赤線でトレースすることができなかったのですが、
場所によって扁平になり方も一部いびつになっています。
常温で放置していれば形は元に戻るとのことですが、確かに放置していたらきれいな円に
戻っていました。
不安な点としては、
1.このペタペタ粘着感はいつまで続くのか?
そして洗って繰り返し使うことがどの程度可能なのか?
2.粘着感があるので、イヤホンを耳から外す際に耳の中に引っ付いている感覚があり
いつの日か耳の中にイヤーピースだけ残るなんてことはないんだろうか?
(たぶんそれよりもイヤホンのステムとイヤーピース間の粘着力のほうが強いので
大丈夫なんだと思う。そう信じてる)
と思ってるんですが、継続運用して色々試してみようと思います。
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【追記】2020/9
長い期間使用してみると、このように↓もはや形状記憶なのではないかというくらいに
形が固定化されます。
されますが、例えばいつもから45度回転させてイヤホンに装着し、通常通り使えば
耳の中で適切な形にまた変形してくれますので、
一度こう↑固定化されたら柔軟性もなくなって使えませんなんてこともありません。
ペタペタ感・吸着感に関してはやはり最初がMAXで、使用していると吸着感は薄れ、
洗っても完全に元に戻ることはありません。
が、それでも素材としてのグリップ力は通常のシリコン製イヤーピースよりも
高いので、劣化はするものの十分使う価値があります。
ちなみにこのように↑形状記憶のごとく歪になってしまったもの
こう↓ひっくり返しておくと
このように↓ある程度いい具合に形状が円形に戻ります。
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【追記】2021/5
購入に際してこのイヤーピースのサイズ感を懸念されている方がいるようなので、
追記しておきます。
例えばみんな大好きfinal「Eタイプ」のMサイズと、このXELASTECのMサイズを
比較すると、確かに形状が違うこともあって、若干XELASTECのほうが大きく見えます。
実際に耳の中で壁とイヤーピースが接地するであろうところの径を計測してみると
以下のようにともに12mmでした。
形状がや高さが違うので難しいところではありますが、
この計測結果と実際にこれまで使用してみての感覚的経験則でいうと
日頃お使いのイヤーピースと同サイズ(日頃Mの方はXELASTECでもMサイズ)、
若しくは1段階小さいサイズ(日頃Mの方はXELASTECではMSサイズ)くらいが
間違いないんじゃないかと思います。
それこそ人それぞれ、耳内部の形状なんかにもよってくると思いますが、
ご参考までにm(__)m
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