2020年2月24日月曜日

【レビュー】final「F7200」

日本が誇るオーディオブランド「final」の「F7200」です。

数年前に購入し、その後もたくさんのイヤホンを購入していますが、
いまだに私の中の一軍にいるイヤホンです。

何よりもこのデザイン性が個人的には大好きです。
コンパクトな本体に非常にシンプルながら上品なデザイン。
この凝縮感がたまりません。
一言で言うと・・・美しい。





パッケージもシンプルで上品。
  

付属品たち。
 

いちいち丁寧で美しい。
 

本体。この洗練された佇まい。素晴らしいです。
同じfinal製品では確かに音はA8000のほうがあらゆる面で一枚も二枚も上手ですが
ことデザイン性に関してはこのF7200の圧勝と思っています。
  
 


■音質
音的には1BAということもあり低音はあくまで控えめな量感です。
位置的にも比較的真ん中で鳴るので、低音好きという方にはお勧めしません。
全体的に中~高域に寄っていますが、その分ボーカルは非常に聴きやすい印象です。

空間の使い方的には、比較的中心に寄っていて、
横に広く展開するような空間表現はしません。
中高域が最前列にいて、その後ろに低音が位置する感じで、
全体的に「前後方向に縦長」な空間表現です。

とは言え、「奥行表現が特にお上手」とまでは言うつもりはなく、
空間を左右に使わない分、相対的に奥行表現が目立つと言った方が適切な気がします。

中高域はきつくならずにきれいに輪郭を描きますが、
中域は若干輪郭が甘めで、ちょっと膨張させたようなふくよかさがあります。
なんの根拠もありませんが、この甘さや膨張感は意図的であって、これがあるからこ空気感や音場感、
といった表現力が高まり、つまらない音になっていない気がします。

音の粒立ちや境界線、分離感を十二分に堪能させつつ、エッジを立たせすぎて全体的に硬すぎる、
キンキンと耳が痛い・・・そんなことがない絶妙なバランスです。

■その他
誰の耳にもフィットするようにこのコンパクトさを追求したというように
大ぶりな筐体ではあり得る「ハウジングが耳に当たって痛い・・」なんてことは
あり得ません。
イヤホンはイヤーピースに支えられて、常時宙づり状態のような形にはなりますが
コンパクトで軽いので段々下がってくるようなこともありません。

保存に際してケーブルを巻いておくと、結構癖はつきます。
癖がついてしまったら、プラグ部分を上にして
重力に任せて垂らしておけば癖が伸びるらしいですが・・・まあそこまではしないですかね。


音的にはなにか尖ったものがあるわけではなく、バランスよく特にボーカル物を
聴く際には分かりやすい。
そして何よりも物として所有欲を満たしてくれる
デザイン性、上品さ。
これからも個人的にはコレクションの中でいい位置にあり続けるイヤホンな気がします。

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