先日購入したMOONDROP（水月雨）の「U-2」をしばらく使用してみましたので、
前回の開封編レビューに引き続いて、使用・音質編レビューを記載したいと思います。
ぼろぼろになってしまったDUNU「ALPHA1」の代わりに気軽に使えるものをということで購入したわけですが、
結論を書いてしまうと、悪くないと思います。
同じインナーイヤー型でありMOONDROPさんのイヤホンでもある「CHACONNE」と比較していきたいと思います。
「CHACONNE」と比較してしまうと、、、ネガティブ発言も多くなるとは思うのですが、
それでも最終的には価格とのバランス等考えると「悪くない」と思います。
 |
| 普段使い用で結構多用していた「ALPHA1」 |
■MOONDROP「U-2」の音質について
先述したようにMOONDROP「CHACONNE」と比較していきます。
今CHACONNEの値段を調べたら、Amazonでは35,000円くらいでしたが、ヨドバシや某イヤホン専門店では
50,000円を優に超えていました。高いですね。
対してこのU-2は7,000円ほどですので、そもそも価格帯が違いすぎて、比較していいのか？という気もします。
が、もう比較してしまいました。
 |
| 左：「CHACONNE」 右：「U-2」 |
CHACONNEと比較してU-2の優位性は
- 低音域の充実
- その軽さによる圧倒的な扱いやすさ。取り回しのしやすさ
です。
CHACONNEは上品ながらもかなりソリッドな音です。
「衣が分厚すぎる揚げ物は下品でしょ」と言わんばかりの上品さとソリッドさ、キレがあります。
それはそれでいいんですが、反面中音域の厚みや余韻、ふくよかさ、低音の量感、パンチ力みたいなところで
不足感を感じることもどうしてもあります。
対してU-2は、CHACONNEと比較するとかなり中域～低域に量感があります。
低域の量感が変わることで、曲全体の雰囲気や空間の見通しなんかもまるで違ってきます。
個人的には低音域ももちろん違うんですが、ボーカル等、中域の存在が全然違うなというのが印象的です。
中域はCHACONNEに比べてもかなり膨らみ、前に出てきます。
膨らみ前に出てくることで、定位感や音の輪郭を捉えられるか？分離感はいいのか？といった点では
正直少々厳しいと感じますが、代わりにCHACONNEにはない中域の伸びや、適度なふくよかさを感じることができます。
もちろん好みにもよりますが、これはこれで気持ちがいいと感じる場面は結構あります。
ボーカルは特に膨らむ印象で、それによってリアリティ、実在感が欠けてしまう感じもあるので、
ボーカルものよりも楽器物を聴かれる方なんかには、この中域の膨らみが気持ちよく感じられる方もいる気がします。
2つ目のU-2の優位性はその軽さです。
CHACONNEは見た目からして重そうですが、実際かなり重く、少なくとも私に関しては、長時間耳の中で同じ位置を保つことは不可能です。
そのためできる限り音質に影響なく、耳内でのホールド感をあげるために
こんな↑イヤーチップを使ったりしていたわけです。
対してU-2は軽いので、重さで段々と落ちてくる・・・ずれてくる・・・なんてことはかなり少なく、
使用していてストレスは圧倒的に少ないです。
一応U-2でもイヤーチップを使用してみています。耳内でのホールド感は増します。
ちょっと聴いてられません。
この↑CHACONNEで使用しているものも試しましたが、こちらは高域成分が結構尖ってきて、刺さり気味、攻撃的な音になってしまいます。
できるだけ音質に影響を与えないようにと、出音部分を極力塞がないようにしてるんですが・・・
それでも結構変わってしまうんですよね。。
空間表現的にはより横方向の広がりを感じられると思います。
ただ、先述のように中域が主張してきて、空間もくわれるところがあり、最終的に「見通しがいい」という
印象は持ちません。「横には広いけど、奥行方向は見通しにくいな」という感じがします。
ので、ライブもの音源などをよく聴く方で、「奥行方向の広がりを感じたい。そこにリアリティを感じるんだ！」という
方なんかはちょっと合わないかなぁという気がします。
と、ここまで書いてきたことからどんな方におすすめかと言うと・・・
- お耳の形は千差万別。お耳の形的にカナル型は使用できない
- もしくはインナーイヤー型にこだわりがある
- 聴く音楽はボーカルものより楽器物
- ソリッドな音、硬い音、パキッとした解像感のある音よりもやわらかな音が好き
- みんな使っているカナル型よりもモテる気がする。モテたい。
そんな方でしょうか。
なかなかインナーイヤー型の選択肢はカナル型に比べると多くはないので、
気になった方は一度お試しいただくのはどうでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿