2020年10月24日土曜日

LIZER LAB「JIJU」のレビュー~頭外定位イヤーピースとは~

 LIZER LABの世界初の”頭外定位イヤーピース”「JIJU」を購入してみました。
パッと見の形状は一般的なイヤーピースの”真逆”。
奇をてらったような...キワモノのような...気がしなくもないですが、いざ使ってみるとすこぶる気に入ってしまいました。












イヤーピースコレクターのようにイヤーピースは沢山持っていて、素材を工夫したものや形状を工夫したもの等
世の中には様々なイヤーピースがありますが、少なくとも私が知る中では最も奇抜で構造的なイヤーピースです。

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【追記】2020/12
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■開封

とりあえず開けます。
書きたいことが結構あるのでざざっと。一般的なイヤーピースを逆さにして、逆さにしたカップ状の中に
金属製の構造物がある。そんなイヤーピースです。




■音質等

全体的なこのイヤーピースを使うことでの効果というものをまとめると、

1.上記、赤矢印のように音の粒が現れる位置が確かに前方方向に移動します。
2.上図の左側のように、顔の輪郭に沿うように左右が展開するのではなく
  右図のようにより広く左右に展開します。
3.このイヤーピースのテーマは「頭外定位」ですが、伴って(いや、伴うものかわからないんですが)
  音の距離感のコントラストが把握しやすくなり、より立体的な空間を感じることができます。
4.メーカーさんのHPでは「高音域の僅かな減衰があり、その一方で低域のこもり感や高域のささりを改善する」
  旨の記載がありますが、私は高域の減衰は特に感じとれず、こもり感が改善されて
  より中高域が輝くように感じられます。
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【追記】2021/5
上記2や3の補足です。
イヤーピースによっては全体的に音が拡散する傾向にあったり
逆にセンターに集まったりということがあると思うのですが、
このイヤーピースは「全体的に」ではなく、
センターのものはセンターに定位さえ(無駄に拡がらせず)、
横や後ろに拡がるべきものは拡げる。という再現ができるイヤーピースだと思います。

ボーカルのあるライブものなんかは、ボーカルはしっかりとセンター一点に定位し
周りの楽器類はしっかりと横や後ろ方向に広がりを持った位置関係を再現します。
ですので個人的にはライブものはこのイヤーピースで聴きたくなります。
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メーカーさんも効果の大きさは使用するイヤホンによっても左右される旨ホームページ上で記載されているように、
効果の大小はあるものの概ね以上のような感想です。
平たく言うと聴ける音に関するところでは、なかなかのべた褒めです。

上記は主にVictor「HA-FW10000」intime「碧(SORA)-2」での体験です。
「碧(SORA)-2」に関してはメーカーさんのHP上で例として「SORA Ti3」が取りあげられており、
全く同じではないものの兄弟機ということで特に重点的に使いました。


取り付けての見た目は、、、まぁ美しいとは、、、言えないでしょうか。嫁は笑っていました。

特にSORA-2の変貌ぶりは驚きでした。
あ。見た目の話ではなく、音的な話です。前述したような効果を感じたのは当然なのですが、
その伸びしろ、差分、変化の度合いが結構大きかったです。
もともとツイーターの「闇を切り裂く」的な鋭利さ、ソリッド感に対して、ダイナミックドライバーによる(と思う)
少々こもり感のある中低域~低域が気になっていたんですが、その辺りの違和感、不協和音感が
見事に解消されて一体感が増しました。

定位感や立体感等空間表現的な部分がよくなり、さらに一体感まで増してしまってニヤニヤが止まりません。
7,000円のイヤホンにイヤーピース替えるだけでこんなにも化けるか...
イヤーピースだけで4,000円以上しますが、合計10,000円ちょっとでこのレベルの音を得られるなら
私はコスパ高いと思います。


■効果を得るために重要なこと(と思っているもの)

最初効果を得るための使用・装着のポイントがなかなか掴めず困りました。
AmazonのページやメーカーさんのHP、他にはまさかのネットで調べていたら出てきてしまった
医学論文のようなものまでチラッとですが目を通して自分的には「ここがポイントなんだろう」と
腑に落とした内容を記載しておきます。

1.「孔位置が顔面側前方方向になるようにセット」とメーカーさんのHPには記載されていて
  私は孔の穴が”前方に向けて”空いていないとダメなのかと思ったのですが、
  どうやらこれは穴の位置が(おそらくステム位置を基準にして)装着した際に
  前方であれば問題ないようです。

2.イヤホン本体にも孔(ベント)があって、さらにその孔が装着した際に前方位置にあるとなおよし!
  SORA-2はshure掛けすることでイヤホン本体の孔が前方方向に位置するので、
  JIJUの孔の穴の位置も写真↓のように合わせることでさらに効果的と。
  


3.下図の赤丸で囲んだ部分を「耳珠(じじゅ)」というらしく、実はこれが人間の聴覚上、
  方向知覚等に重要な役割を果たしているという話らしいです。

  (※参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirin1925/78/5special/78_5special_789/_pdf)

  なので、この「JIJU」も耳珠を有効に機能として使うことで頭外定位を実現しようという
  発想の商品のようで、大切なのは耳珠を有効に使うこと。
  もっと言うと、「JIJU」の孔の位置を耳珠の位置と合わせて、孔から放出された音がきちんと
  耳珠に当たって跳ね返り、また戻っていくようにすることが重要。

JIJUの孔の位置を耳珠の延長線上に位置させるように装着しましょう。
ついでにイヤホン本体にベントがあってそのベントが装着時にステムを基準にして
前方に位置するイヤホンなら更にいいよ!

ということだと私は理解しました。間違っていたらごめんなさい。。


■装着感

恐らく形状的に皆さん悩まれるのがこれだと思います。
結論としては点...意外といけます。
やはり最初は違和感があるのですが、意外と慣れれば特段普通のイヤーピースと変わらない気がします。

ただ、装着する際にやはりコツ的なものがつかめていた方が良くて、私の場合は
1.最終的に装着したい角度からステムを軸に前側に倒し
2.耳に入れ
3.本来の角度に倒しながら入れていくといい具合に入ります。

という感じです。

ただただ、装着すると意外と違和感はないんですが、普通のイヤーピースよりは安定感はちょっと
劣ってしまうかなという気はします。
普通のシリコン製イヤーピースで素材のグリップ感があり、サイズもぴったりというものほどの
安定感を得るのは少々難しいかなぁ...私も色々試していますがまだそこまでは到達出来ていません。


端的に言ってかなり面白いイヤーピースだと思います。
1ペアで4,000円ちょっととなかなかいいお値段しますが、買って試してみる価値はあると思います。
ご興味のあるかたは是非試してみてくださいm(__)m

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【追記】2020/10
その後さらにいくつかのイヤホンで試してみました。
・final「E4000」
・Artio「RK01」
なんかは好印象。

逆に
・TAGO STUDIO「T3-02」
・acoustune「hs1697Ti」
・philips「SHE9730」
あたりはイマイチでした。

なんというか音は遠く、そして同時に鮮度が落ちたようになってしまい、
ちょっとこのイヤーピースを使うメリットがトータルないなと思いました。
とりあえずやはりこのイヤーピースは相性はあるかもしれないですね。
まぁそれはどんなイヤーピースでも同じでしょうか。
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