2020年11月8日日曜日

final「A4000」&「A3000」比較レビュー~使用・音質編~

 final「A4000」と「A3000」の比較レビューを書きたいと思います。
前回のブログでは「A4000をチョイスした」旨書きましたが、結局嫁に内緒でA3000も購入してしまいました。
「きっと嫁にはA3000とA4000の違いはわからないだろう」と考えたのですが、よく考えれば
違いがない(わからない)ものが2つ並んでいる方が怪しいのではないかと、自分の浅はかさを今更後悔しています。
ちなみに今のところはバレていません。
final「A3000」と「A4000」
左:A4000 右:A3000

まぁ正直A3000とA4000のの違い云々よりも、家にあるイヤホンが多すぎてそもそも増えても減ってもわからないかもしれませんが。。









A3000の開封編はお届けしていませんが、基本的にA4000と同じなので、今回は割愛させていただきます。
いただきますが、とりあえず並べた写真だけはのっけておきます。
final「A3000」と「A4000」のパッケージ
A3000とA4000のパッケージ
final「A3000」と「A4000」本体
色以外は同じ


final「A3000」と「A4000」本体比較
色的にはA3000のマットブラックのほうが好き


■音質について

メーカーさんは150~200時間のエージングを推奨されており、現状どちらもそこまでの時間に至っていない点ご了承くださいm(__)m

このA3000とA4000の共通の特徴として、音色は非常にドライに聴こえます。
よりウェットな音色を好む方には刺さらないかもしれませんが、このドライさゆえに下記にも記述する
特にA4000のクリアさやキレの良さが実現できているんだと思います。

また、比較的音の線は細めの印象です。ですので私はよく「音の輪郭」という表現をしますが、
線が細いので輪郭はあまり意識することがなくて(私の感覚では輪郭を感じるにはそれなりの太さが必要)、
音の芯で聴いているような印象があります。

A3000とA4000を比較すると、私は完全にA4000派です。A3000と比べて
・空間の後方への抜けが良くクリアで
・より立体的な音場表現が可能で
・ボーカルが前に出てきてシンプルに聴きやすく存在感や実在感を感じる

といった点で私としては圧倒的にA4000派です。
特に空間の見通しや晴れ感は聴いてみると全然違います。A3000の特徴として「空間の中に浮かぶ音」のような
謳われ方をしていたと思いますが、その感覚もA4000のほうが圧倒的に大きいです。

ただ、A3000がクリアではないのかとそうではなく、よくある例えばボーカルも霧の中にあるような
モヤモヤとした感じではなく、ボーカル自体はきっちりクリアに聴こえるものの、その存在を
あまり前に出しすぎることなく、周りの空気により馴染ませたような…より私の率直な印象で表現すると、
「周りの空気に埋め込まれた」ような立ち位置にあります。
ボーカルを粘土にムギュっと埋め込んだような印象です。埋め込んだので周りの音とのコントラスト
はなくなりますが、完全に埋めたわけではないのでもちろんボーカルの輪郭はハッキリしてるでしょ?
存在は明確でしょ?的な。
対してA4000はボーカルという音を周りの音たちである粘土の上に置いてあり、よりコントラストがはっきり出ている感じです。

ええ。私もこの自分の表現力に絶賛絶望しています。私にもっと経験と言語力と表現力があればいいんですが
これで精いっぱいですm(__)mご勘弁を。。

よく「優しいサウンド」を謳うもので、確かに優しいと言えば優しんだけど、これは単純にボケボケサウンドなのでは?
と思ってしまうものがありますが、A3000のすごさは全体的には優しく仕上げつつも、
ちゃんと出すとこ出して、音の線で主張して、モヤっとボヤっとした音に終わらせないそのメリハリというか
両立というか、そんなところにある気がします。

明るく明瞭で相対的に派手なサウンドのA4000と、より控えめで落ち着いた優しいサウンドのA3000という感じでしょうか。


気になる点としてA3000もA4000も前述の「ドライな音色」という点にも通じる気もしますが、
少々「粒子感」というか「粉っぽさ」を感じることがあります。「ざらつき」とも言えるでしょうか。
ちょっと滑らかさに欠けることがある印象があります。
画像で例えるなら、シャープフィルターをかけすぎて、ジャギー感が出てしまった感じというか…。
同じfinalさんのイヤホンでも「MAKE2」なんかのほうが滑らかさという点では私は好きです。
トータルではA4000のほうが好きですけれども。

■その他

A4000を使用し始めた当初、結構中高域が刺激的に感じたのですが、どうやらイヤーピースが
あっていなかったようです。1サイズ大きなイヤーピースにしたら改善されました。
ひょっとしたらいつもよりも1サイズ大きいイヤーピースが良いかもしれません。
もし高域の刺さりなどでお困りの方は是非お試しくださいm(__)m

音漏れします。結構します。
私は家でしか基本的に使わないのであまり問題になりませんが、電車の中などで使用される方は
ボリュームにお気をつけください。
先日電車内でPCを広げ、何やら英語の文章を読んでいたいかにも「私できます」のサラリーマン風の男性、
恐らく年齢的には40歳前半くらい?
イヤホンから漏れ聞こえてくる音楽はゴリゴリのAKBでした。
いえ。AKBさんやファンの方を否定するつもりはありません。ただ、どこの誰ともわからない人間に
自分の趣味趣向やらを知られるのって恥ずかしいですよねと。
私は自分の性癖とか同じ電車内の人に知られたくありません。

前回のA4000開封編ブログでも触れましたが、この2機種本当に軽いです。
個人的には金属ハウジングでずっしりと重みがある感じも好きなのですが、軽さを重視される方も
いらっしゃるかと思います。そんな方にはうってつけです。


・軽く軽快な付け心地と明瞭、軽快、明るいサウンドのA4000。
・軽く軽快な付け心地と相対的に落ち着いて、優しい。優しいけれども「優しい音」を免罪符に
 クリアさを犠牲になんてさせないA3000

どちらもさすがはfinalさんだなという気がします。
お値段的に良心的だったということもありますが、「え?finalが新しいイヤホン出す?はい。ポチっとな」と
試聴しようかなんて考えもせずポチっとしたわけですが、間違いはありませんでした。

私が所持しているイヤホンの中でも「NO.1です」というつもりはないですが、今後手に取られることが
なくなるようなものではなく、コレクションの中でも立ち位置を確立して存在感を持ってくれるイヤホンだと思います。


2 件のコメント:

  1. 寒色弱ドンシャリ志向の私は、final=Eシリーズ=やや平板のイメージであまり縁がありませんでしたが、店頭試聴したA4000は危うく「コレください」しそうになりました。

    「耳は二つしかないのに何故何本もイヤホンを買うのか」的な事を我が家でも言われているのでヤバかったです。

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    1. N.T様

      コメントありがとうございます。
      弱ドンシャリくらいが聴いていて楽しいですよね。
      私の好みはだんだんとモニター系から移っていっているような気もします。

      「寒色弱ドンシャリ」!
      確かにE4000はマッチしてしまいそうな感じしますね!

      お互い家族の冷たい視線に負けず頑張りましょう!

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