2021年4月19日月曜日

Spinfit「CP100+」のレビュー~適度な摩擦力・粘着力がGood~

 SpinFitの新しいイヤーピース「CP100+」が発売されたので購入しました。
ので、使用した感想など書いていきたいと思います。
SpinFit CP100+


医療グレードのシリコンを使用しているということで、ふれ込みは
  1. 医療安全性規格ISO10993を取得した医療用グレードのシリコン採用
  2. 清潔感のある透明デザイン
  3. チューブ摩擦力の増加により、耳にしっかり固定され落ちにくい
  4. 楽器の表現力が更に高くなって、音の響きや残響がよく聞こえる
といったところがふれ込みのようです。

個人的には中でも3。この摩擦力の増加による安定感というのを期待して購入してみました。
つまりAZLA「SednaEarfit XELASTEC」のような粘着力による耳内でのグリップ感を期待&想像して
購入したわけです。






SpinFitのパッケージって開けにくいですよね?
毎度ビリビリの状態にしないと開けられないのは私だけでしょうか?
さすがにこのパッケージまで取っておこうとはしないのでいいのですが・・・
SpinFit CP100+
Spinfit CP100+ Mサイズのパッケージ
SpinFit CP100+
1セット4つ入りです


今回購入したのは赤軸のMサイズです。
この透明(半透明)な傘に赤軸という組み合わせ、個人的には好きです。
サイズが異なると軸の色も異なります。
SpinFit CP100+
軸部分の色の好みも分かれそう


若干話はそれますが、イヤーピースをコレクションしていると・・・
「どれがどのイヤーピースかわからなくなる問題」あります。
さらに黒いイヤーピースなんて区別が難しいですね

ちなみに左から、
・今回購入したSpinFit「CP100+」
です。


赤色の軸部分にも透明感があって非常に綺麗です。お菓子のようで小さなお子さんがいるご家庭では
誤飲に注意しましょう。
今回は特にfinal「F7200」を意識して購入しました。
本体が小さく軽い(で、ついでに美しい)のですが、付属のシルバコートケーブルが
比較的硬いので、癖がついていたりすると、装着時の安定感に難があることがあります。
よりグリップ力があるイヤーピースで安定するし、且つ美しいイヤホンに美しいイヤーピースという
組み合わせはいいんじゃないかと思ったわけです。
SpinFit CP100+



ただビジュアル的にはfinal「Eタイプ」白のほうが・・・好きでした。

ちなみにこの「F7200」のハウジングに装着している透明のチューブの外し方をご存じの方は
いらっしゃらないでしょうか・・・。
イヤーピースが奥に行き過ぎないようにということで付属されていたものをつけているのですが、
今となってはチューブが硬化してしまったのか・・・外せず。。



使用している過程で気づいたことがあります。
先にも言及したように私はイヤーピースの傘部分の摩擦力・グリップ感増加による、
耳内での安定感を期待していたんですが、メーカさんが言うこの「CP100+」の摩擦力増加は、
傘部分ではなく読んで字のごとく「チューブ」、つまりイヤホンのノズルに装着する部分の
摩擦力増加を言ってるのではないかと・・・思いました。
文章をそそまま読めばそうだよなと・・・。

しかしまぁ実際は傘部分の摩擦力も一般的なシリコン製イヤーピースに比べて高いと思います。
先にも出てきたAZLA「SednaEarfit XELASTEC」を摩擦力(ペトペト)レベル5として、
一般的なシリコンイヤーピースを1とすると、
「CP100+」のレベルは2~2.5といったところでしょうか。
3とは言わないけれど1ではないような・・・そんな印象です。

ただこの摩擦力は素材の粘着力というよりも、ひょっとしたらこの「CP100+」の傘部分の
薄さによるものかもしれないという気もします。
おそらく一般的な傘部分のシリコンの厚みよりも薄く、柔軟に変形することで接地面積が
増えるので、結果的に粘着力が大きく感じるのかもしれません。

ちなみに念のため「どっちがペトペトしていると思う?」と嫁にも聞いてみましたが、
嫁もCP100+のほうがペトペトしていると言ってました。
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【追記】2021/4
実際に電子ノギスで厚みを測ってみました。
結果、確かにfinal「Eタイプ」やaudio-tecnica「SOLID BASS」、
JVC「spiraldot」等と比較すると薄いようです。

CP100+が0.3mm弱といったところなのに対して、
上記のイヤーピースたちは概ね0.4~0.5mmといったところでした。
ただ、SpinFitのこれまでのイヤーピースも測ってみたところ、
同様に0.3mm弱でしたので、SpinFitのイヤーピースとしてはいつも通りということですね。

※たぶんAmazonで安く買ったノギスですし、シリコン素材はつぶれるので
 挟む強さの違いでも当然に誤差もでると思いますのでご了承ください。
※ノギスで挟める範囲なので、計測個所は傘の端のほうのみです。
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メーカーさんが傘部分の摩擦力も意図しているのか、正解は分かりませんが、
結論としては一般的なシリコンイヤーピースとAZLA「SednaEarfit XELASTEC」の間に収まる
「いい具合」の粘着力・摩擦力のイヤーピースで今後も使えそうです。
おそらくAZLA「SednaEarfit XELASTEC」ではちょっと粘着力が強すぎると感じている方も
いらしゃるきがしていて、そんな方にはいい選択肢になり得る気がします。

ちなみにそこは確実にメーカーさんも意図しているであろう、イヤホンノズルに装着した際の
安定感はばっちりです。ノズル部分をがっちりホールドしてくれ、イヤホンノズルから抜けてしまう
なんてことは起こらなそうです。もちろん適正なノズルサイズに使用する前提ですが。


■音質について
まずはfinal「Eタイプ」と比較しました。
final「F7200」+SpinFit「CP100+」 or final「Eタイプ」という組み合わせです。
Eタイプを付属イヤーピースとする海外メーカーさんなんかも出てきて、なんかこのEタイプが
標準化されていっているような気がしないこともないですね。

比べてみると、よりボーカルの芯がEタイプのほうが出る印象があります。
男性ボーカルはそうでもないですが、女性ボーカルは一貫してEタイプのほうが芯が出ます。
逆に「CP100+」は芯を感じさせず、より均一な線を描く印象です。

続きまして、CanalWorks「CW-U12aex」とSpinFit「CP100」 or 「CP100+」の組み合わせを
試してみます。
CW-U12aexを選んだのはその透明なハウジングと透明感の強いCP100+がビジュアル的に合うかな?
と思ったことと、このCW-U12aexというイヤホンが変な癖のない素直なイヤホンだと思っているからです。
比較対象のイヤーピースとして「CP100」を選んだのは「CP100+と比較するんだから、
やっぱりそこはCP100と比較しておこうか」と考えたためです。

まずはビジュアル的には、これはこれでいい感じといったところでしょうか?
透明ハウジングに透明イヤーピースで、重厚感は薄れますが清涼感はありますね。

音的にはこの組み合わせだと、CP100+のほうがわずかにスッキリ感が出る気がします。
ただ別の言い方をすれば「細くなる」「厚みがなくなる」とも言えて、人により、
聴く音源によりということになりそうです。まぁそれは当たり前でしょうか。
個人的にはスッキリした音は好きなので、全体的には全然悪くないと思いますが、
加古隆クァルテット「パリは燃えているか」のバイオリンなんかは、厚みや気持ちのいい
ふくよかさが感じられるCP100のほうが好みでした。

また何か気づいたことがあれば追記したいと思いますm(__)m



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