2021年7月4日日曜日

NIDEON「NMC-100」~HA-FW10000のリケーブルにどうだろか?【レビュー】~

 なにかいいのないかと探し続けているVictor「HA-FW10000」用のリケーブルとして、NIDEONの「NMC-100」というのを購入してみました。
リケーブルして使ってみたので、思ったことを書きます。
NIDEONのハイエンドケーブル「NMC-100」
NIDEONのハイエンドケーブル「NMC-100」

NIDEONは株式会社 日本電子音響さんという日本の会社さんによるブランドで、高品質なケーブルの製造や電気特性測定等の測定サービスを
提供されている会社さんのようです。

HA-FW10000のリケーブルを探していく中でなぜこのケーブルを今回選択したかというと
  • インターネット上での情報は極めて限られていましたが、少なくとして信用に足るメーカーさんのよう
  • ケーブルデザイン的に派手さがなく、FW10000の落ち着いたイメージに合う
  • その何の変哲もない「黒いケーブル」というところがまた「質実剛健」な感じで好印象
そんなところを理由として今回選択しました。






ちなみに今回私が購入した100シリーズよりもさらに上位モデルの200シリーズなんかもありますが、高くて手が出ませんでした。
どうせなら200シリーズを使ってみたかったですが、単純に予算的問題で100シリーズにしました。

で、最終的な私の感想・結論を言ってしまうと。


いいケーブルだと思う。でも私の環境&好きな音の方向性的にハマらない


となります。
なぜそういう結論に至ったのか、これから書きますが、一応まずは開封からお届けしますm(__)m




■NIDEON「NMC-100」を開封

箱です。思っていたよりも小さかったです。お値段的にもそれなりにしますし、acoustuneのARSシリーズくらいの大きさはあるかと
勝手に思っていました。「値段が高ければ箱も大きく立派なんじゃないか」と思うこの貧乏根性?。なんなんでしょう。
NIDEON「NMC-100」外箱
外箱。小さいです。マウスくらいかな
NIDEON「NMC-100」
この和菓子的な包み。final味を感じます

NIDEON「NMC-100」
お姿拝見
NIDEON「NMC-100」
おーーーぷーーーん。普通です。

黒いです。地味です。でもそこがまた良くて購入しました。
ちなみになかなかに重いです。
NIDEON「NMC-100」
地味ですがそこがまたいい
NIDEON「NMC-100」の重さ
重いです

この重さの理由の一つがこのプラグ部分。かなり重たいです。
最近では高いところのものを取るために嫁を持ち上げた時に次いで重さにびっくりしました。
ちなみに今回はL型プラグを購入しましたが、ストレートプラグバージョンもあります。
NIDEON「NMC-100」プラグ
比重の重い金属なのか・・かなりの重量感
NIDEON「NMC-100」スライダー
分岐部分は金属ではなく樹脂製です。たぶん。

ケーブルは円形ではなく、扁平です。きしめん的な形状ですね。ちょうどFW10000の付属ケーブルも扁平ですが同じ感じです。
あの付属ケーブルを少々太&ごつく&重くした感じです。ちょっとこの写真で伝わるかは・・微妙ですが。
NIDEON「NMC-100」
扁平ケーブル

耳掛け部分には針金が入っています。この形式、個人的には美しくなくてあまり好きではありません。が、この形式だからと言って購入を
躊躇するほど重要だとも思っていませんが。
NIDEON「NMC-100」
FW10000用なのでMMCX
NIDEON「NMC-100」
耳掛け部分は針金いり


ということで、ビジュアル的には絶妙な?地味さでいい感じです。

■NIDEON「NMC-100」の音質~HA-FW10000で使ってみる

まずは接続します。
いいですねぇ。この「何も主張しない、でも実は俺すごいんだぞ」感。
NIDEON「NMC-100」+Victor「HA-FW10000」
「NMC-100」+「HA-FW10000」マッチしていると思います。

音的には、例えばacoustune「HS1697Ti」をARS133にリケーブルしたときのような劇的な変化は正直感じません。
ただ、違いはあって、全体的に音を引き締めます。余韻を削るとも表現できるかもしれません。
特に低音にはその違いが感じられて、FW10000+付属の標準ケーブルだとアタック感があってから、ジワ~っと広がるような印象を
得ていた部分が拡がらず&時間的にも早めに退いていきます。立下りが早くなるともいえるでしょうか。

こんな特徴からか、以前ブログに書いたこのFW10000の好きな部分である「ホール感」が薄れる印象です。
空間的にも時間的にも音が後ろや上に抜けていくような拡がりや余韻が減る感じです。余韻を残さずサッと退き、
結果スタジオサウンドライクになる感じがします。

この変が冒頭の「私にはハマらない」部分の一つです。
あくまで私にはハマらないだけで、日頃FW10000を「ちょっと緩すぎる」「ちょっと拡がりすぎる」なんて感じていらっしゃる方には
逆にハマる可能性があると思います。


もう一つのハマらない部分は、ケーブルが重く硬いことです。
「重くて硬いのが好き」という方はそもそも少ないかもしれませんが、私の環境だと特に問題があります。
このブログでもよく登場しますが日頃はJIJU-JETというある種特殊なイヤーピースを使っていますが、このケーブルの重さと硬さだと・・・
装着感が安定せず、とても使っていられません。あっという間にズレて落ちてきてしまって耳から外れてしまいます。
NIDEON「NMC-100」+Victor「HA-FW10000」+JIJU-JET
愛用のJIJU-JETとの組み合わせだと・・装着感が・・

私的に重要なホール感や音場感、定位感のレベルをさらに1段階あげてくれる(と思っている)このイヤーピースをやめるという
選択肢は取れず・・・ちょっと運用的に厳しいです。。


ということで、FW10000のために購入したわけですが、今回は残念ながら標準ケーブルに戻すということになりました。
ただ、このケーブル、イヤホンとの組み合わせによって使いどころはもちろんあると思うので、どのイヤホンとなら相性がいいか・・
探ってみようと思います。


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