2020年5月31日日曜日

【レビュー】intime(アンティーム)「碧(SORA)-2」

今回はintimeの「碧(SORA)-2」を購入してみたので、
レビューを書いてみたいと思います。
intime「碧(SORA)-2」

コロンとかわいらしいボディで、音的にも世間的に評判がいいらしいです。
買ってみようかなぁとは前から思っていたんですが、何かしら他のプライオリティが高いものが優先され、
結局購入してきませんでした。






6,500円程度と私も、嫁に怒られずに買える有難い価格設定ですが、ハウジングはステンレスで、
ドライバーもダイナミック+セラミックツイータVSTというハイブリッド構成です。 HDSSという特許技術も使われています。
では早速開けます。
パッケージはシンプルです。開ける楽しみ的なものは感じませんが、そこにまでお金をかけると・・・ 6,000円では提供できないんでしょう。
  intimeの「碧(SORA)-2」intimeの「碧(SORA)-2」

収まり方もシンプルです。付属品はイヤーピース各サイズにオリジナルイヤーフック、本革コードリールです。
intimeの「碧(SORA)-2」
intimeの「碧(SORA)-2」

説明書兼保証書。 どうでもいい話なんですが、イヤホンの写真をtwitterにあげたり、ブログ書いたりされている方の写真を見ると木製デスクで 撮影されている方が多いので私も真似し始めました。写真のクオリティは相変わらずですが。 intimeの「碧(SORA)-2」

本体です。ステンレスですが、正直ぱっと見はプラスチック+銀メッキの印象です。 そういう意味では損をしているような気もします。個人的には。 プラスチック+メッキのような印象と、このコロンとしたかわいい形で軽そうですが、 ステンレスなのでそんな印象よりも重量があります。
intimeの「碧(SORA)-2」
intimeの「碧(SORA)-2」 intimeの「碧(SORA)-2」intimeの「碧(SORA)-2」


その他。ケーブルの分岐部分には「intime」の文字。
intimeの「碧(SORA)-2」intimeの「碧(SORA)-2」

■音質
とりあえずこのイヤホンについて私が感じたことを列挙すると
・金属ハウジングながら、結構音の膨らみというか余韻がある。
・上記にも関係しますが、決して音の輪郭がはっきりしているタイプではないが
 ツイーターのおかげか、芯がしっかりしているので、ただ単に締まりのない音という印象にならない。
・低音はちょっと硬い or 粒度が粗い(より使いこめば変わるかも?)。
・比較的空間を広く使えるので、音の重なりが少なくスッキリ聴ける。
・これまたツイーターのおかげか高音の抜けはよく気持ちがいい。
・高域の音ほど粒度が細かく、低域ほど粒度が粗くなる印象。

といったところでしょうか。
特にこの膨らみがあって輪郭は甘いのにボヤつかない、全体的に締まりのないボヤボヤした音にならない。
という点はうまいことやってるなぁという気がします。
私みたいな比較的硬めの音が好きでウォーム系や優しい系の音が苦手な人間でも受け入れられる音です。

また、低音に関しては(少なくとも現状は)粗さがあるなという印象なんですが、
空間全体に被るような低音ではなく低い位置で鳴るので、粗くても邪魔感がありません。



【追記】2020/8
低音の質感の印象が変わったので追記しておきます。
低音の硬さはなくなって柔らかく、より密度の細かい、ジワッとした低音になったと思います。
そしてそれと同時により空間に広がるようになった印象で、比較的この低音に空間も喰われる気がします。
全体的に良くも悪くも硬さがなく「馴染む」低音になったともいえる印象で、
そのことによって中低域はちょっとマスクされ気味になったような気がしています。
これが最終的に良いか悪いかは人によると思います。
が、先述した「邪魔感がない」という点に関しては・・・若干邪魔感を感じます。
極めて個人的にはですが、粒度が細かくなるのは歓迎ですがちょいと広がりすぎる&空間を食いすぎる。
といった感じでしょうか。


同じ価格帯のイヤホンと比べてみようと思ったのですが・・・ 意外と6,000円台のイヤホンを・・・所持していないということが分かりました。。 いや、実は持っているんだけどもわかっていないだけかもしれませんが。。
ということで、今回は

左から:今回の主役intime「碧(SORA)-2」、final「E3000 PROTO」、KZ「AS06」で比べようと思います。

final「E3000 PROTO」は今年2月に限定で販売された「E3000」のケーブルを4芯にした
特別バージョンということで、普通の市販品とは違うのですが、価格帯を極力合わせるために
ご容赦くださいm(__)m
ちなみに5,000円です。

KZ「AS06」は俗に「白日イヤホン」と呼ばれているらしいやつですね。
King Gnuの井口さんが「白日」のPVで使っていることで有名になった?らしいイヤホンです。
すいません。そこは嫁情報なのでそこまで良く知りません。
こちらも価格は約5,000円です。
あ。あと、AS06に関してはリケーブルしています。
Yinyooの「YYX4745」という16芯ケーブルです。AS06標準のケーブルと比較すると
こちらのケーブルのほうが肉付きが良くなり、厚みが出て良くなったと思っています。
そして何より標準ケーブルのあのコオロギみたいな色が好きになれず、見た目的に良くなりました。
ので、AS06の標準仕様との比較ではないこと、ご了承くださいm(__)m

結論として、3種類の中でどれが一番いい(好き)か?
でいうと私はこの「碧(SORA)-2」が好きです。

final「E3000 PROTO」よりも相対的に高音寄りでスッキリと聴けて、KZ「AS06」よりも
空間を広く使えて、音の重なりが少ないことでゴチャとっした印象がよりありません。

ただ、総合的に「碧(SORA)-2」という話であって、場面によっては「やっぱりこっち」は
考えられます。
より粒度の細かい低音やそもそも低音の量感を求めるなら「E3000 PROTO」ですし、
おそらく「E3000 PROTO」のほうが中低域も充実していて、それ故にスッキリ感は少ないですが、
その代わりに場の空気感みたいなものもより伝えてくれる気がします。

また、ボーカルにもっと線の太さが欲しいと思うなら、「AS06」のほうがより
線の太さがあり、よりボーカルを聴くという意味ではよりよい選択肢になりそうです。

ただ、総合的にどれを1番手に取る機会がありそうか?というと
「碧(SORA)-2」かなと。
ツイーターの採用等によりある種特徴もある(高音のキラキラ感とか)イヤホンだと思うので、
「自然」なのか?と言われると「不自然」に感じるかたもいるのかもしれません。

【追記】2020/9
再生環境をiFi Audio「Micro iDSD BL」からTEAC「UD-505」に変えて聴いてみたので一応
感想を追記しておきます。

UD-505に変えるとより低音の太さと中高域の繊細さ&線の細さのコントラストが
際立つように思います。
これがよりこのイヤホンの特徴を再現できた形なのではないかとポジティブにも
捉えられますし、逆に見ようによっては「低音と中高域で音を出しているドライバーが違う」感
というハイブリッドらしいある種の馴染まなさとネガティブに捉えることもできるのですが
個人的にはこのイヤホンの「個性」として、これはこれでいいかなと思います。

ダイナミックドライバーによる分厚い低音&そんな低音に埋もれることなく
「シュピーン」と駆け抜ける中高音。
特に他にリファレンス・無難な選択肢をお持ちの方であれば、これはこれでバリエーションとして
ありな音だと思います。
【追記】2021/8
このイヤホン、イヤーピースをJIJUやJIJU-JETにするといい意味で、驚きを得られます。
より音場感があり、立体的な空間表現を体感できます。
イヤーピースとしては決して安くはないですが、ご興味がある方は一度お試しくださいm(__)m

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