2020年8月25日火曜日

TEAC「UD-505」レビュー~使用・音質編その1~

購入したTEAC「UD-505」の使用・音質編レビューです。
主に今まで使用していたポータブルDAC/アンプであるiFi Audio「Micro iDSD Black Label」との違い・比較という
視点で書きたいと思います。

上:Micro iDSD BL 下:UD-505


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【追記】2020/8
UD-505の4.4ミリバランス接続&BulkPetを試した話 はこちら
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正直最初は聴き比べても・・・あまり違いがわかりませんでした。
「お?これは何のためにこんな大きな機械を導入したんだ?」と自らに問いかけ、「意味もないものを買ってしまった」なんて
ちょっと思ってしまっていることを嫁に覚られようものならどんな嫌味を言われるかわからないと身構えていました。

が、今となっては本当に買ってよかったと思っています。
エージング的なものなのか、最初は私の脳みそなり感性なりが眠っていたゆえなのか・・・はわかりません。






まず前回の開封編ブログでも書いたように、PCとUD-505を接続するUSBケーブルが付属しないことを知らなかったので
取り急ぎELECOMのオーディオ用USBケーブルを購入してきました。
1500円程度とリーズナブルなお値段ながら高級感あるデザインできれいです。
リーズナブルながら高級感のあるELECOMのオーディオ用USBケーブル

ヘッドホン出力の対応インピーダンスは16Ω~600Ωと、基本的にイヤホンよりもインピーダンスも高いヘッドホンで
使用することを想定されていると思われますが、イヤホンとなると少なくともカタログスペック上16Ωを下回るイヤホンは
結構あります。

きちんとボリュームを落としたところから徐々に音量を上げていくという慎重な運用をすれば、16Ω未満のイヤホンを使用した
からといって壊れることはないと思いますが、一応という事で32Ω以上あたりのインピーダンスがあるイヤホンから始めます。
TAGO STUDIO「T3-02」は32Ω

アルミボディとfinal「F7200」のビジュアル的組み合わせが・・素晴らしい

また、とりあえず大人しく16Ω以上のイヤホンから始めようと思った理由として、
どうも「インピーダンスが低いことで電流不足が起こる」ということがあるらしく、壊れないにしても性能を発揮できないのは
ちょっと・・・と思ったからということもあります。
(Micro iDSD BLもかなり高出力ですが、アッテネーター機能が装備されていることもありどこか安心していました)

ちなみに私にはどうにも「抵抗が少ない(小さい)のに電流不足が起こる」という意味が分かりません。
Viva私立文系。どなたかどういう理屈なのか教えてください。

■音質

※Micro iDSD BLとUD-505の聴き比べにはVictor「HA-FW10000」を主に使用しています。
Micro iDSD BLと比べると
・より広く立体的な空間表現が可能で
・見通し、音抜けが良く
・変にエッジを立てたり芯を強調しなくても一音一音がエネルギッシュで存在感、力強さがあり
・分離感や解像感にも優れ、クリアです

オーケストラもの等はより広い空間表現ができることで壮大さ・臨場感が増しますし、バイオリンの音色は
より表面が滑らかで、なんというか「ギザギザした感じ」というか「毛羽だった感じ」というような
表面の粗さがよりありません。
また、Micro iDSD BLだと分離しきれず低音が「ダマ」になって向かってくる印象だったとある曲の一部分でも、
UD-505だとしっかり分離させてよりスッキリ、見通しがきくようになります。

もちろんスタジオサウンドもいいんですが、特にライブものの音源を聴くと非常に充実感を感じられます。

ただ低音の量感や弾力感、「ぶわっ」と空間に広がっていくような広がり感が欲しい際には
Micro iDSD BLのほうが優位かなとも感じました。
全体的な「柔らかさ」を求める時にもMicro iDSD BLのほうがマッチすると感じます。

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【追記】2020/9
と、書きましたが、その後いろいろな楽曲&イヤホンで聴いていて思うのは、楽曲やイヤホンの組合せにより
Micro iDSD BLのほうがいい(好き)ということも多々あるなと思います。

例えば上記では「より音抜けが良い」旨書きましたが、まさにその抜けの良さから最近のお気に入り
イヤホンの1つであるADV「M5-12D」をUD-505で聴くと、その音抜けの良さがなくなってしまいます。
より低音域の量感が増え、全体的に肉厚になりますが、その分抜け感は明らかになくなります。
またボーカルものはMicro iDSD BLのほうが「映える」と感じることが多いです。ボーカル音域の中でも
高い方にフォーカスしている感じで、言い換えれば派手さや鮮やかさがあって分かりやすい感じがします。
UD-505で聴くボーカルはより落ち着いた印象です。

結果、一度はしまい込んだMicro iDSD BLを結局再度引っ張り出してきて、平行運用状態です。
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デジタルフィルターもいくつか種類があり、PCMデジタルフィルターとして
1.Sharp Roll Off
2.Slow Roll Off
3.Short Delay Sharp
4.Short Delay Slow
5.Low Dispersion
の5種類があり、DSDデジタルフィルターとして
6.Narrow
7.Wide
の2種類があります。

ここではPCMデジタルフィルターについてのみ記載しますが、1&2の「Roll Off」系は比較的分かりやすく中高域の押しが強く、エッジが立つ感じになる気がします。
3&4の「Short Delay」系はより広い音場感を演出してくれて個人的には好みです。
日頃は「Short Delay Slow」と「Low Dispersion」そして「Off(つまりデジタルフィルターなし)」を主に使っています。
「Low Dispersion」に関しては他のフィルタリングと比較すると、フィルターOffと明確な差は感じない気がするのですが・・・
・「Roll Off」系も「Short Delay」系も技術的には実は問題をはらむらしい
 それらの問題を解決して「いいとこどり」を意図したのが「Low Dispersion」らしい。
・Offでもいいんですが、せっかくあるなら使おうかという貧乏根性

ということで使用しています。

■USBケーブルを替えてみる

ケーブルで音が変わるとか変わらないとかいう論争があると思いますが、
(※特にこういったデジタルな情報を伝達するケーブルだと尚更でしょうか)
私はMicro iDSD BLのケーブルを付属のものからiFi Audioの「Gemini 2.0」に変更したときの実体験から
「ケーブルで、それがデジタルを伝送するものであっても、音は変わる」派です。

もともとは「デジタルなんだから0or1であってケーブルで伝送されるものが変わるわけがない」と
だいーぶ懐疑的だったのですが、替えてみたら変わって考えを改めました。

で、そのGeminiがあるわけなので、そいつに替えてみようと思ったのです。
替えた結果、やはり良くなりました。定位が正確になり音の距離感がより把握しやすくなったと感じています。

と、替えての感想がやたらスッキリしていますが、それはほんの短い間しかGeminiで運用しなかったからです。
というのも、ご覧のようにGeminiはデータを伝送する線と電源を供給する線が2つに分かれています。
iFi Audioの「Gemini」

このデータを伝送する線(写真の♪マークが書いてあるほう)だけをつなげばいいだろうと思っていたんですが、
そうするとどうやらUD-505に音楽データが伝送されないようなのです。ずっと「check」表示が点滅しています。

ということで電源線のほうも接続してみると・・・「check」点滅が解消され、問題なく音楽を聴くことができるようになります。
音としては(短時間ですが)素晴らしく、問題なく使えたんですが・・・この状態を絵で表すと、こう↓なります。
UD-505をiFi Audioの「Gemini」で運用した図


UD-505にはコンセントから給電しつつ、USBからも給電しているという・・・。
果たしてこのUSB給電が必要なのか・・・はたまたあってよいものなのか・・・わからない。。
と、いうことで怖くなってすぐに外してしまいました。

ひょっとしたらデータ通信するだけでも電力供給が必要、USBとはそういうもの、ということなのか調べたり、
Micro iDSD BLの端子とUD-505の端子を比べたり・・・しましたが無駄なあがきでした。



ということで、USBケーブル交換による音質向上は実感できたので、やりたいんですが、新しいものを調達して
からになります。audio-technicaか・・・audioquestか・・・なににしようか・・・。

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【追記】2020/9
ということで「二股分岐ケーブルを使用してもいいのか」についてメーカーさんに問い合わせしてみました。
お答えとしては、

”USB2.0規格準拠なので5V給電を使用します。必須です。
 ただし、二股はUSB2.0規格準拠製品ではないので、ご利用は自己責任で”

とのことでした。
つまり、USB2.0準拠製品をUSB2.0対応ケーブルで使用するにおいて5V給電は当たり前なんですね。むしろなくせないと。
あぁ・・・恥ずかしい。。
とりあえずACアダプターから給電して且つUSBで5V給電しても壊れたりはしないということが判明したので良かったです。
個人的にはこれは「使用可」と理解します。もちろん自己責任で。
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■その他

使用感として、地味でですがストレスが軽減されたものがあります。
それは、ASIOやWASAPIを使ってのプレイヤーでの再生と、youtube動画の再生の行き来についてです。
Micro iDSD BLだと例えばfoobar2000で音楽聴いて、youtubeで動画再生してと行き来ができないことがたまにあります。
何かがコケて・・・ブラウザがくるくるしてしまって動画も再生されませんし、音も鳴りません。
こうなると大概ブラウザを再起動するだけでは復活せず、PC再起動を要します(しばらく放っておくと直ることもあり)。

こういった症状がUD-505だと少なくとも今のところ起こっていません。
個人的には地味に嬉しいポイントです。


だいぶ長くなってしまったのでこの辺にしておきます。
まだ4.4ミリバランス接続についても書いてないですし、PCのCPU負荷を平準化することによる音質向上を意図した
「Bulk Pet」伝送についても触れていません。
それらは別途USBケーブル交換の際のブログと一緒に記載したいと思いますm(__)m





2 件のコメント:

  1. 基本的にオームの法則になりますが、抵抗と電圧で電流が決まります
    つまり、あまりに抵抗値が低い場合、機器の限界以上に電流が要求されてイヤホンが駆動するための電流が不足し、音が歪みます
    例えば、小さな穴が開いた(抵抗のある)バケツであればまだ水を汲むことが出来ますが、底の無い(抵抗の無い)バケツでは水を汲むことは出来ない様なものです

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    1. 匿名様

      コメントありがとうございます!
      またせっかくご教示いただいたのに御礼が遅くなりまして申し訳ありません。。
      このブログの仕様が把握できずコメントいただいていることに気づきませんでした。。

      あ~・・・なるほど・・・
      電圧をかけても抵抗値が低いと、全てさらさらと流れて行ってしまうがゆえに
      より電圧が要求されていつかアンプ側の供給上限を超えてしまい、
      結果電流不足に陥る・・・そんなかんじでしょうかね?

      ひょっとしたら結局わかっていないかもしれませんが・・・
      わかった気がします!
      ありがとうございます!

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