LIZER LAB「JIJU-JET」のレビュー～先代JIJUとJIJU-JETを比べる～

 少し前に購入して最近お気に入りの頭外定位イヤーピースであるLIZER LABの「JIJU」の最新版である

「JIJU-JET」なるものを見つけたので購入してみましたのでレビューを書きたいと思います。

立体感や音場表現力を一段階上へ。LIZER LAB 頭外定位イヤーピースJIJU JET

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このイヤーピース、名前を聞くたびに某有名女性ボーカルが浮かぶのは私だけでしょうか。

「JIJU」はイヤホンで頭外定位を実現することが特徴のイヤーピースです。

以前ブログでも書きましたが、気に入って使っています。

ざっくりJIJUシリーズの特徴を挙げると

• 音像が頭内ではなく、前方方向に定位し
• より広い音場表現ができるようになり
• 空間の抜けも良くなり
• 音の輪郭が締まることでスッキリ＆ハッキリした印象になる

そんなイヤーピースです。今回の「JIJU-JET」はそんな「JIJUシリーズ」の「JIJU」に継ぐモデルという

ことですね。

そして今回の「JIJU-JET」は先代「JIJU」を以下の点でさらにブラッシュアップしたモデルだそうです。

１．低音域、高音域の改善

２．前方定位感の維持向上

３．挿入時のステムとの干渉防止

４．お求めやすい価格

１の「低音域、高音域の改善」に関しては、先代「JIJU」は低音域と高音域のわずかな減退があった

らしくその点を改善されたということだと思います。

簡単ですが写真も載せておきます。

■開封

JIJUと同じ小さなメガネケースのようなケースです。

本体です。先代「JIJU」と並べてみました。

左が「JIJU-JET」で右が「JIJU」ですが、明らかにステムの形状が異なります。

先代のほうがよりドーム型でJETのほうは尖っています。

左：JIJU-JET　右：JIJU

そして何よりもシリコンカップをめくって内側を観察すると、穴の数と位置が大きく異なります。

■音質・使用しての感想

使用しての感想については１点留意点がありまして、先代「JIJU」はMサイズで使用していましたが、

今回の「JIJU-JET」はLサイズにしました。そしてLサイズのほうがしっくりきています。

ので、今からの話は「JIJU」と「JIJU-JET」の機能的差に加えて、サイズとそれによるフィット感の

差という要因も含まれる可能性が…高いです。

できるだけ公平を期すためにもJIJU-JETのMサイズも買おうかとも思ったのですが、

いくらお安くなったとはいえ、それでも１セットで3,000円以上なので…やめてしまった次第です…。

さて、使用しての感想ですが、JIJU-JETのほうがいいです。どの辺がかというと

・より像がはっきりくっきりとし、

・空間を音が抜けていく様がよりわかりやすくなり、

・１音１音の像がはっきりすることで、それまでマスクされていた音の存在にも気づきやすくなり

　結果的に解像度も上がる。

そんな印象です。

これは減退してしまっていたという低域及び高域をより余すことなく伝える

ことができるようになったことで、得られているのかもしれません。

（フィット感改善によるものなのかもしれないし、その両方なのかもしれない…）

【追記】2021/3

低域が抜けてしまっているのを改善したとのことですが、

中域の厚みは逆に少し減ったような気も・・・します。

例えばバイオリンの厚みも減って、ちょっと線という

印象が増す気がします。

先ほども書きましたが、サイズはLのほうがしっくりきました。

日頃通常形状のイヤーピースはMサイズを主に使用していますが、そういった方もLサイズ、つまり

1サイズ上を選んだ方がフィット感を得られるかもしれません。

【追記】2022/6

装着の安定感について、どうしても「装着感、安定感に難がある」と思っていると

「できるだけ耳の奥まで深く入れて・・」と考えがちですが、

あえて大き目のサイズを耳の奥まで入れることを意識せず、

むしろ浅めで装着するように意識すると、意外と安定感が得られたりします。経験上。

もし装着感、安定感にお困りの方があれば、一度試してみてください。

お安くなったとは言え3,500円前後とイヤーピースとしては高価な部類ですので、

特に私のような貧乏人がひょいひょいと買うものでもないですし、

装着したときの以下のようなビジュアルが正直受け付けないという方もいらっしゃると思うんですが、

面白い選択肢だとは思います。

装着するとラッパのよう

そして「面白いかも」なんていう冗談半分で使ってみたら「当たりだ」と感じる方も結構…

いるんじゃないかと思います。

形は奇をてらったようですが真面目なイヤーピースです。

【追記】2021/3

装着感については「いいところ」を見つければ安定しますが、

より簡単に安定させるにはshure掛けタイプで、

耳掛け部分のケーブルでも装着位置を安定させるように作用させる

のが良いと思います。