2021年8月15日日曜日

KZ「ZAS」音質編レビュー~DD搭載&ドライバー増だからと言って雑にしない音作り~

 前回の開封編レビューに引き続き、KZ「ZAS」の使用・音質編レビューです。
本来はいつものように1週間程度はエージングも兼ねて使用してみて書きたいんですが、DACが不調で修理に出さなければいけないので・・
使用時間が短いですがとりあえず書きます。
後日改めて気づくこと等あれば追記しますm(__)m
KZ「ZAS」

主に同じKZの「AS06」との比較という視点で記載します。
KZをご存じの方的には「いや、そこの比較対象はZAXじゃないのか?」と思われる方もいらっしゃると思うんですが・・・
単純にZAXを所持しておらず、ご勘弁くださいm(__)m

このイヤホンを購入したきっかけは某コミュニティで話題になっているのをたまたま見かけたからです。
コスパ的な視点で話題になっていました。

そのコスパという視点でAS06と比較すると、確かに
AS06 → 片側BA×3で約5,000円
ZAS → 片側DD×1+BA×7で約7,500円

ということで詰め込まれているものの量で考えるとAS06よりもさらにコスパは良さそうです。
こんな風に片側に8基のドライバが詰まっています


■音質について

音はどうなんだよ?という話です。
結論から言ってしまうと総合的には

”AS06と同等”

という印象です。ただ、傾向・得手不得手はやはりあるのでその点をここから記載します。

AS06と比較したときに一番大きな違いは何かと言うと・・・
「中低域の充実とそれによる全体の厚み」かな?という印象です。

さすがにダイナミックドライバーも搭載しているからか、中低域はAS06よりも充実していて、全体的に厚みやマイルドさがあります。
逆にAS06はより硬めで細く、スッキリした印象があり、ボーカルの輪郭もカッチリ出します。
どちらが上位や正解ということではなく、好き嫌いの領域という感じです。
ZASはダイナミックドライバーも搭載
ダイナミックドライバーが音の厚みに貢献している気がする


ダイナミックドライバーを搭載していますが、低音の量感や質感についてそこまで劇的に変わるかというと、そこまで変わる
印象はありません。個人的には「差別化のためにもダイナミックドライバーを活かして、多少雑でも暴力的でも
低音の量感増やしたろ」という雑さがなく、あくまで丁寧にバランスも考慮されている印象で好印象です。
もちろんここには私自身があまり低音の量感を重視しないという個人の好みという要素も関わっています。





とはいえ、やはりそこはダイナミックドライバーも搭載されているということで、低音の量感は若干ZASのほうがあります。
量感が若干増え、より硬さがなく柔らかな質感となり、さらにじわっと広がる要素がプラスされている印象です。

ボーカルを聴いていると、AS06よりもZASのほうが若干ボーカルが前に出て聴こえます。
ただ、どのくらいかというと「1歩」とも言わない「半歩」くらいの印象です。ほんとわずかに前に出てくる印象です。

ただ、じゃあ前に出てくれるんだからAS06よりもZASのほうがボーカルが聴きやすいのかと言われるとそうとも一概には言えず、
AS06の場合は若干押し出し(立ち位置)は控えめですが、より輪郭をくっきり表現する分、遠くても聴きやすいです。

ボーカル面でいうと、AS06はサ行が刺さることがありますが、ZASの場合はよりマイルドで刺さりが気になることがありません。

私は音場表現力・再現力や定位感、立体感が再現できるかというのを気にするのですが、その点においては
特にどっちがいいとか悪いとか、優劣はない気がします。
AS06のほうが全体的な抜けがいいので、奥行方向への立体感を感じやすい・・・か?と思わなくもないですが、まぁ大差はないでしょうか。







■その他使用感について

ハウジング(本体)に、継ぎ目(合わせ)があるので、音漏れを心配しましたが、聴きながら嫁に確認したところ
問題ないとのことでした。結構ちゃんと密閉されているようです。
まぁ継ぎ目はないほうが・・いいはいいですよね


音量は特に取りにくいこともなく、通常のDAPやスマホでも十分に音量が取れると思います。

また、非常に地味なことなのですが、この付属のケーブル、耳掛けするので内側(装着したときの顔側)に癖がついている
ケーブルも多いですが、このケーブルはそういったことはなく、むしろ外側に癖づいています。
ので、耳掛けするときに若干手間を要します。まぁこの外側への癖づけは私のものがたまたまそうなっているだけかもしれません。


AS06との比較ということで、それぞれどんな人におすすめかをまとめると、
  • より硬めの音やスッキリした音が好き→AS06
  • 音の輪郭を感じたい or 輪郭がはっきり感じ取れないとこもった印象になる→AS06
  • AS06だと硬い、もっと厚みが欲しい、刺さりが気になる→ZAS
  • 詰まっているドライバーを見るだけで白米2杯はいける→ZAS
  • なんか透明なハウジングのほうがモテる気がする→ZAS

という感じでしょうか。
好みの違いでどちらを選ぶかは変わると思いますが、イヤホンの出来としてはどちらも同レベルで高コスパなイヤホンと言える気がします。
もちろんビジュアル的高級感や音の良さという点で上位のイヤホンはあります。
が、値段を考えると、ドライバーが詰まっているワクワク感や、高級感があるとはいえないまでも十分丁寧な造形&奇をてらわないデザイン性、
バランスの取れた音で、例えば「1万円以内でなんかロマンのあるイヤホンないだろうか」そんな風にお考えの方にはハマるかもしれません。

ただし、開封編レビューでも言いましたが、決してフェイスプレートは「シルバー」ではなく「白」なのでその点はご注意をm(__)m

あくまでいつもより短い時間しか使用できていない状態です。DACが修理から戻り、何かほかに気づくことがあったら追記しますm(__)m


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