2021年10月24日日曜日

PW Audio「Siren」音質レビュー~リケーブルで音の変化を楽しみましょ~

 PW Audioの「Siren」をエージングしつつ、1週間ほど使ってみたので、
先日の開封編レビューに引き続き、音質編レビューを書きたいと思います。



この「Siren」はケーブルが付属しないイヤホンということもあり、手持ちの何種類かのケーブルを
接続してみて、ケーブルとの組み合わせごとにレビューを書きます。
また、水月雨(MOONDROP)「Aria」と似た印象を最初持ったことから、Ariaとの比較という視点でも
書いてみたいと思います。

ケーブルを何種類か試してみて思ったことは、結構ケーブルとの組み合わせで音が変化するイヤホンかなと
思いました。イヤホンによってはケーブルを変えてもそんなに変わらないという場合もある気がしますが、
そんな中でもこのSirenは結構音が変わるほうな気がします。

標準の組み合わせがないので悩ましくもありますが、まぁケーブルでチューニングできるという
ことで楽しい要素でもあるでしょうか。

PW Audioさんがそもそもケーブルのメーカーさんとして名を馳せているわけで、
そんなケーブルメーカーさんとしては「是非リケーブルして楽しんでください」「リケーブルする
ことに意味のあるイヤホンを出したい」なんて意図があるのかもしれませんが・・・
わかりません。

ではケーブルとの組み合わせごとに記載します。

■PW Audio「Siren」 × Yinyoo「YYX4778」

PW Audio「Siren」+Yinyoo「YYX4778」

Yinyooの16芯銀メッキOFCケーブルとの組み合わせです。
見た目的には黒×黒で違和感なくハマりますね。

音的には音の輪郭が強調されることがなく、全体的に丸く優しい印象になります。
先日の開封編レビューでも「優しい音」旨を書きましたが、その時のインプレッションはこの
ケーブルとの組み合わせです。

個人的にはもう少しカッチリ感が欲しい組み合わせだなと思います。

■PW Audio「Siren」 × Rosenkranz「HP-Rainbow」

PW Audio「Siren」 × Rosenkranz「HP-Rainbow」

黒地に白文字だけというシンプルなデザイン性に、毒蛇のような色とりどり具合で、これはこれで
ありな気がします。

音的には「YYX4778」との組み合わせよりも、音の輪郭がハッキリと出るようになり、
全体的な印象も鋭利でクリアになってこちらの組み合わせのほうが好みに合います。

■PW Audio「Siren」 × Brise Audio「UPG001SE」

PW Audio「Siren」 × Brise Audio「UPG001SE」

見た目的には「YYX4778」同様に、面白みはありませんが、黒いイヤホンに
黒いケーブルで「安定の」という感じでしょうか。

このUPG001SEとの組み合わせはなかなか良かったです。YYX4778との組み合わせに比べると、
1段・・・いや2段くらい音をブラッシュアップさせられた気がします。

YYX4778からHP-Rainbowにリケーブルすることで、よりクリアに聴けるようになったわけですが、
鋭利に&若干線が細くなりますが、このUPG001SEにするとクリアなまま、より太く・濃く、
肉付き良く、力強い表現が可能になります。

ボーカルを聴くという面で前述のHP-Rainbowと比較すると、相対的にHP-Rainbowは人の声の
高めの部分を強調するのに対して、このUPG001SEの場合は、低いところの厚みや解像感を強化してくれる
印象があります。
4.4ミリ5極のケーブルなので、若干3.5ミリシングルエンドと比べるのは・・・
同じ土俵で比較できているのか疑問がないこともないのですが、、、3.5ミリバージョンも
持っていた気がするのですが・・・ちょっと見つかりませんでした。

概ねいいなという印象ですが、音が中心に寄り気味な気がします。
このケーブルで聴くと結構「真ん中によってるような?」と感じることが多い気がしますね。
目の前の空間を広く使うのが好きなので、そこだけはちょっと残念。

■PW Audio「Siren」 × Luminox Audio「Kilowatt」

PW Audio「Siren」 × Luminox Audio「Kilowatt」

個人的にはこういういかにも「銅線」ぽさのある色のケーブル好きです。
赤とか青にされるよりも。

音的には輪郭のカッチリ感、締まり具合がYYX4778よりは上だが、HP-Rainbowには及ばない。
くらいでしょうか。
ボーカルの立ち位置が一歩下がり、さらに押し出しが弱くて薄くなる印象があります。

ちょっとこのケーブル・・・どんなイヤホンで試してもハマるものがないんですよね。。

ちなみに写真を見ていただければわかるようにR側はちゃんと刺さりませんでした。




■PW Audio「Siren」と水月雨(MOONDROP)「Aria」比較

と、ここからは水月雨(MOONDROP)「Aria」との比較をお届けします。
なぜAriaと比較してみようと思ったかというと、Sirenを一番最初に聴いた際に、Ariaの特徴的な
「トンネルの中で前後に抜けていくような音の響き」を感じたからです。
見た目的にも黒字に白若しくは銀でのシンプルな印字ということで、なんか似ている気がします。
左:PW Audio「Siren」 右:水月雨(MOONDROP)「Aria」


Sirenの素材はアルミ合金でAriaの素材は亜鉛アルミ合金とのことで、素材感もなんか似てます。
科学的にアルミ合金と亜鉛アルミ合金がどれほど同じものなのか・・違うものなのか・・
学のない私には正直わかりませんが、ハウジングが同じような素材であることで響きに
共通性があるのかな?なんて思っています。
とはいえ、実際に聴き比べてみると響き感は断然Ariaのほうが大きいですが。
「ほら。なんか素材も似てるでしょ」と言いたい写真。
無理があるのは分かっています。

似てるかもと思って比較し始めたこの2本ですが、最終的には違うイヤホンですね。
違うイヤホンなんですから違うイヤホンですとなるのは当たり前ですね。

ちなみにこの比較はSirenは上述のケーブルのうちHP-Rainbowを使ってのものです。

ここまでもSirenの輪郭をもうちょっとカチッと出したいということを言ってきましたが、
この輪郭のカッチリ感・明瞭さという点ではAriaのほうが上です。

またAriaのほうが一音一音に弾力があり立体的で、対してSirenは相対的に平面的な印象です。
私はこのAriaの弾力感や、前述したトンネルの中で前後に響く独特の響き感とそれに伴う立体感
みたいなものが結構好きなので好意的に解釈していますが、癖と言えば癖なので嫌いな方もいると思います。

ボーカルの立ち位置はSirenのほうが1歩前であることで主張でき、対してAriaは立ち位置的には
1歩退きますがその分輪郭がハッキリしていて分離感がいいので存在を主張できており、
違う形でボーカルを聴かせてくれている感じです。
ただAriaは結構低音も強いので(Sirenの低音が足りないと言っているわけではありません)、
場合によっては低音の存在感がありすぎて、さらに一歩ボーカルは下がって聞えるようなこともあります。

楽器物で比べると、例えばチェロの音色なんかを聴くと、Ariaのほうが解像度が高く、
弦の一様ではない震えや存在をより描写してくれますが、Sirenの場合は全体的に絵の具で塗った
ようにペタッとしていて、細かな描写を伝えきれていない感じはします。

で、比べてどちらがいいかと言われたら・・・うーーーーん・・・
・音の響き方など個性は強いが一音一音の独立性、分離感もより高いAria
・尖った個性はないがその分無難にまとまっているSiren

・・・

Aria!
・個性は強いがその個性、個人的には嫌いじゃない
・値段は5,000円ほどAriaのほうが安価(ケーブルも含めればもっと差は開く)
・入手性も普通に変える分Ariaのほうがいい

ということで個人的にはAriaかなと思います。
ただなんのケーブルと組み合わせるかという要素も大きいので・・なんともというところはありますが・・
とはいえやはりAriaのほうがコスパは高いと言えてしまうかなぁ・・というのが結論です。

PW Audioさんはケーブルメーカーさんなわけで、このSirenはそのケーブルメーカーさんの
イヤホン第一作目なわけで、これからさらに進化したイヤホンを世に出されるのかもしれません。

あ。っていうかPW Audioさんのリケーブルとの組み合わせで試してなくてすいませんm(__)m


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